小学校算数3年生の項目詳細【数と計算】⑥

算数3年生の数と計算その6を詳しく見るイノママと姉弟

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こんにちわ、訪問ありがとうございます!

 

はじめに

以前の記事「小学校算数3年生の単元と項目」で内容一覧を、具体的には『 内容領域ごとの「単元名」「項目名」』をご紹介しました。

小学校算数3年生の単元と項目
算数3年生の各領域ごとに、「単元名」「項目名」「捉え方・考え方などのポイント」「用語や記号」を紹介しています。

それだけでも十分かもしれませんが、学習指導要領 公式解説には、なるほど!と思う詳しい内容が沢山載っています。

家庭学習をサポートする上で、知っていて損はないと思います。よって、公式解説を基にまとめた「項目の詳細説明」を、上記でご紹介した「項目名」に沿って 一覧にして ご紹介しています。

一度にご紹介するとボリュームが多くなりすぎますので、領域ごとに記事を分けています。さらに、内部もボリューミーな領域は、1~3単元ずつに分けています!(特に【数と計算】は多いです(-o-;))

それでは今回は【数と計算】のラスト6回目、「小学校算数3年生の項目詳細【数と計算】⑥」です、見ていきましょう!

 
PDFとnoteのご案内
〇内容一覧である上記の記事を、見やすく印刷しやすいようA4にまとめた「小学校算数3年生の単元と項目 PDF」を noteで公開予定です!(有料公開です)
PDFは現在 準備中です、完成次第 こちらでサンプルとともにご案内します、よろしくお願いします m(_ _)m
 
 
 

【数と計算】領域について

【数と計算】領域では、算数や数学の基本となる「数・量・図形」のうち、「数」について学びます。
および 数を操作するための「演算」や「演算子を用いた式」などの意味・ルール・使い方、等も学びます。
 
 

3年生の単元一覧

3年生で学習する【数と計算】領域の単元は、以下になります;

【数と計算】 – 単元一覧 :3年生

  1. 整数の表し方
    整数の加法・減法
     ⇒ 別記事です:該当記事へ
  2. 整数の乗法
     ⇒ 別記事です:該当記事へ
  3. 整数の除法
     ⇒ 別記事です:該当記事へ
  4. 小数について
    小数の加法・減法
     ⇒ 別記事です:該当記事へ
  5. 分数について
    分数の加法・減法
     ⇒ 別記事です:該当記事へ
  6. 数量の関係を表す式
    そろばんを用いた数の表し方と計算
     ⇒ ★当記事です★
     (タイトルでジャンプ)
※ 括り方や単元名は当ブログの場合です、学習指導要領や教科書等とは異なることもあります。
※ 左の番号は当ブログでの領域内の記事番号です、算数的な意味等はありません。m(_ _)m
 
 

各単元の項目詳細

以下より、算数3年生の【数と計算】領域中の単元「数量の関係を表す式」「そろばんを用いた数の表し方と計算」の各項目について、詳細を どんどん ご紹介していきます!

  • 各単元ごとに、「項目名」「項目詳細」が記載してあります
※ ご注意事項も下部にございますので、 ご一読ください。
 
 

数量の関係を表す式

数量の関係を表す式 – 項目詳細 :3年生【数と計算】
未知の数量を□と表す
  • 状況の中から「いくつなのかが分からない数(未知の数量)」を見つけ出し、□という記号で表現する
  • □を扱う練習として、以下のように段階的に□を数式の中で扱っていき、「文字としての役割をもつ□など」についての理解が 徐々に深まるようにしていく;
  • □などを、はじめは「数をかく場所」として扱う
  • 次第に「未知の数量を表す記号」などとしても扱う
  • 「とりあえず□」だったものを「式の中で役割のある記号」として見れるようにしていく
※ □などの記号の使われ方は大きく以下の2通りになります;
  • 未知の数量を表す記号として用いる
  • 変量を表す記号として用いる
そのうち、3年生で学ぶのは前者の未知の数量を表す使い方であり、後者は4・5年生の学習となります。
状況を式で表す、式から状況を読み取る 未知の数□も含めて
  • 未知の数量を表す□も含めて、状況を式で表す
  • 逆に式から状況を読み取り、その状況における未知の数量が 何の数量なのかを 見抜けるようにする
□に当てはまる数の調べ方 数を当てはめていく
  • □の中に1、2、3、… と 数を順番に当てはめていく方法で、□の数を調べる
  • およその見当を付けてから、その辺りの数を当てはめていく方法で、□の数を調べる
式と図
  • 数量や 数量の関係に着目して、図を用いて表すことも出来るようにする
  • 逆に 図に表された数量の関係を読み取ったり、図を用いて考えを伝え合ったり、なども出来るようにする
  • 式と図を関連付けて、図に表された数量の関係を読み取って それを式に表したり、逆に式に表された数量の関係を読み取って それを図に表したり、も出来るようにする
式と図で捉える関係 加法・減法 および 乗法・除法 の相互関係
  • 加法と減法の相互関係、乗法と除法の相互関係、についても、式と図の両方を用いて理解を深めて、それぞれの意味を 式と図を関連付けながら 説明できるようにする
□に当てはまる数の調べ方 四則計算の相互関係を基に逆算で求める
  • □の数を、上記の 四則計算の相互関係を基に、逆算で求める
式という数量表現・状況表現
  • □と演算子(ここでは +・-・ ×・÷ のこと)を含む式そのものが、「一つの数量」を表している、という見方も出来るようにする
    (例:□+8= 17 という式について、□の表す数が9である ということだけではなく、「□+8という式そのものが、17 という一つの数量を表している」と見ることが出来るようにもする)
  • 上記の見方も必要に応じて使いながら、未知の数□があっても、状況の中から、数量や数量の関係に着目して、式を用いて簡潔に表せるようにする
  • 逆に式から状況の意味を読み取ったり、式を用いて考えを伝え合ったりして、式を使いこなせるようにする
  • 式は、数量や 数量の関係を、簡潔・明瞭・的確に表すことが出来る表現(数学的な表現)であることを再確認し、式のよさを実感できるようにする
「未知の数に□を用いた立式」による問題解決
  • 問題を解決するために、その状況に含まれる「分からない数」を□などの記号を用いて表現することにより、その場面に応じた数量の関係を立式できるようにする
  • 四則演算の相互関係も用いて、手際よく□に当てはまる数を求めて、「その問題の解決に必要な数」を求められるようにする
 
 

そろばんを用いた数の表し方と計算

そろばんを用いた数の表し方と計算 – 項目詳細 :3年生【数と計算】
そろばんとは
  • 日本で古くから用いられている「そろばん」という、計算のための道具を知る
  • そろばんは、どの桁の珠も 同じ大きさの形でできていて、まずは これで数が表せるということを知る
  • この仕組みは、同じ記号で異なる数を表すという、位取り記数法の考え方に従っているものであることを知る
  • こうした そろばんの仕組みが分かると、表した数の加減乗除の計算をすることもできるようになることを知る
  • 次の項目からの内容に沿って、実際に数を表したり、加法減法の計算を行ったりしていく

※ そろばんの作りをざっくり解説します。まず、そろばん内の上部に一本走る あの横棒を「梁」といいます。そして何本もある縦棒を「桁」といいます。各「桁(縦棒のこと)」には、「 梁(横棒のこと)」の下側に「一珠(1を表す珠)」が4つあります。「一珠」だけで5以上を表すことができません。5は梁の上の「五珠(5を表す珠)」1つで その数の存在を表わします。一本の「桁」内で、下側の「一珠」は5になると一つ上の位として扱います。上側の珠である「五珠」の方は1つしかなく、これがあるかないかで 5があるかないかが決まります。

※ そろばんについてもう少し詳しく、この単元の最後に「★そろばんの補足」としてまとめています(^^)/!
「★そろばんの補足」へ!

そろばんによる数の表し方 万~1/10の位まで
  • そろばんの仕組みと、そろばんによる数の表し方を知る 整数は万、および 小数は 1/10 の位、までの数をそろばんで表す
簡単な加法・減法の計算
  • そろばんでの「1位数や2位数の整数の加法・減法」の計算の仕方を簡単な場合から理解していく;
  • まずは数を入れるだけで計算できるものから始める
    (例: 2+1、3-1,など)
  • 次に 5の合成や分解を伴う計算も出来るようにする
    (例:4+3、6-4,など)
  • そして 繰り上がりや繰り下がりのある計算も理解できるようにする
    (例:8+9,15ー7、など)
大きな数や小数の計算の仕方
  • そろばんでの数の表し方で 位を表す仕組みは、整数や小数の位を表す仕組み(位取り記数法)と同じであることに着目する
  • 万などの大きな数や、1/10 の位までの小数の 簡単な加法・減法(2万+5万 や 3.4+0.5 など)の計算の仕方を理解する
そろばんを通して そろばんの仕組みと「数」の仕組みの対比、「位取り記数法」のより確かな理解
  • そろばんの仕組みと、今までで学習した「数」というものの仕組みを 対比させながら、そろばんでの数の表し方や、計算の仕方を考える
  • そろばんで数を表したり、計算をしたりすることを通して、算数・数学における数の超重要な表し方である「位取り記数法」の理解を、より確かなものにしていく
 
 

★ そろばんの補足

 ● その1:「そろばんの仕組みと 数の表し方を もう少し詳しく」

※ そろばんについて、先の補足でもざっと解説しましたが、もう少し詳しく見ていきます。

そろばんは「桁(縦棒のこと)」の位置で10進法の桁を表しており、10進法を可視化できる道具、などと言われます。

そろばんの桁には「梁(横棒のこと)」の下側に「一珠(1を表す珠)」が4つあります。一珠だけで5以上を表すことができません。5は梁の上の「五珠(5を表す珠)」1つでその数の存在を表わします。

一本の「桁」内に注目します。下側の4つの「一珠」は、5になると一つ上の位として扱うので、5進法となります。上側の珠である「五珠」の方は1つしかありません。これがあるかないかで、その数(ここでは5)があるかないかが決まるので、つまり ”5が ある or ない” の二択です。”ある” 状態でさらに ”ある” が加われば、次の位にいく、こちらは2進法となります。

子供達は深く意識はしないと思いますが、この機会が、10以外の数 N での 「N 新法」に触れる初めての機会、となる子も多いのではないでしょうか。

 ● その2!「そろばんでの計算について」

※ そろばんでの計算は基本的に、加法なら もとの一珠の状況に応じて「5を入れて入れ過ぎた分を取る」か「10を入れて入れ過ぎた分を取る」という方法で加数分を加えます。減法なら逆に「5を取って取り過ぎた分を入れる」か「10を取って取り過ぎた分を入れる」という方法で減数分を引きます。そして、どれだけ大きな数になっても、大きい桁から計算していきます。

そう、そろばんに長けていると、学校で学習する計算が早く脳内処理できるようになる! というワケではありません。学校で学ぶ計算方法のメイン「筆算式」と、そろばんを用いた計算方法「珠算式」では、計算の仕方が違うのです。

そろばんを使いこなせば「珠算式」計算が得意になりますし、驚きの速さで暗算も出来るようになります。が、体の動きとの連動も必要とするため、いわゆる 普通に使える、的になるだけでも多くの時間と努力を要し、「珠算式暗算」の習得はそれ以上の賜物、となります。(もちろん、学校の授業のみでは到底無理です。)

学校での学習の目的は、そろばんの習得ではありません。上の項目にも挙げたように、そろばんに触れ、今までの学習とは違った方面からの数へのアプローチ(5進法・2進法の操作を伴いながら 10進法を表したり 計算していく過程)を通して、今まで学んだ 数の概念や仕組み・10進法・位取り・10進位取り記数法、などへの理解と実感を深めることです。

 

※ 目的を知ると、学校でそろばんに触れることはいいことと思います。が、「カリキュラム・オーバーロード」の問題もあり、これからの時代に学校で扱うことには、賛否両論あるみたいです。次期学習指導要領ではどのようになるかまだ分かりませんが、今のところ、現状維持(3・4年生で軽く学ぶ)で継続、という説が濃厚みたいです。(※2025年12月現在のAI回答より)
作成者は、そろばんは大昔に小学校で触れたのみ、のド素人ですので、メリットもデメリットも想像でしか分からず、バーンと意見を言える立場ではありませんので、ここまでとします … m(_ _)m

 
 

※ご注意事項

※ ご紹介する単元名や項目名は、学習内容の意味的なまとまりをご紹介するために、学習指導要領や子供達の教科書等を参考に、作成者が個人的にまとめたものです。学習指導要領や各教科書および参考書等での、実際の括り方や 用いられている名称とは 異なる場合もありますので ご了承ください。

※ 調査や要約等には 細心の注意を払い、出来る限り正確な内容となるよう努めていますが、あくまでも全て、個人の解釈です。内容を保障するものではありませんので、ご了承ください。

 
 

おわりに

以上で、3年生算数【数と計算】領域の6回目について、各項目の詳細説明は終了です。

および、今回でこの領域が終了となります!3年生になると、特にこの領域は学ぶことの量が増えるので、長かったですね…(T△T)

ようやく終わりました、が、各学年とも、学ぶ領域は4つずつありますので、項目説明は続きます。

次回は次の領域、「小学校算数3年生の項目詳細【図形】」です。

 

それでは(^^)/

 
 
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