こんにちわ、訪問ありがとうございます！
はじめに
前々回の記事「小学校算数２年生の単元と項目」で内容一覧を、具体的には『 内容領域ごとの「単元名」「項目名」』をご紹介しました。
それだけでも十分かもしれませんが、学習指導要領 公式解説には、なるほど！と思う詳しい内容が沢山載っています。
家庭学習をサポートする上で、知っていて損はないと思います。よって、公式解説を基にまとめた「項目の詳細説明」を、前々回ご紹介した「項目名」に沿って、一覧にしてご紹介しています。
一度にご紹介するとボリュームが多くなりすぎますので、領域ごとに記事を分けています。それでは今回は詳細２領域目、「小学校算数２年生【図形】の項目詳細」です、見ていきましょう！
【図形】領域について
【図形】領域では、算数や数学の基本となる「数・量・図形」のうち、「図形」について学びます。
各単元の項目詳細
以下より、算数２年生の【図形】領域の各単元に含まれる各項目の詳細を、どんどん ご紹介していきます！
- 各単元ごとに、「項目名」「項目詳細」が記載してあります
※ ご注意事項も下部にございますので、 ご一読ください。
図形について
- ３本の直線で囲まれた形を「三角形」、４本の直線で囲まれた形を「四角形」と呼ぶ、という定義を知り、それぞれの頂点の数にも着目する
- 三角形や四角形などの図形の回りの直線を「辺」、２辺が交わって作る形が「かど（角）」、２辺が交わる１点（図形の角の先端部分）を「頂点」、ということを知る
（もう少し数学的に見ると、図形を囲む線分が辺、です。直線と線分の違いは、無限に続くのが直線、両端のあるものが線分となります。なので、辺は線分となります(厳密には必ず端があるとも限らない場合もありますが…)。ですがこれは中学校の内容で、小学校の間はひとまず真っ直ぐな線は直線、よって子供達は、まずは「図形の回りの直線が辺」という説明で図形の世界へ入っていきます。）
- 実際に三角形や四角形の物に 触れたり操作したりする活動、などを通して、これらの定義や特徴を、実感的に理解していく
（ですが、絶対含めない、ではないので、先生などによるのかもしれません。作成者の子供の教科書では、上手い具合に触れていない、といった感じでした。）
- 紙を、下のイラストのように２回折るとできる角を「直角」ということを知る
（※ 角度の単位「°（度）」および「直角＝90°」、は４年生の学習です） - 実際に紙を折って直角を作るなどの操作を通して、直角の意味を実感と共に理解する
- 「長方形」「正方形」「直角三角形」の定義を知り、辺の長さや直角などの図形の構成要素にも着目する；
- 長方形：四つの角が全て直角である四角形であり、縦と横の長さの組み合わせによって、様々な形がある
- 正方形 ：四つの角が全て直角で、四つの辺の長さが全て等しい四角形であり、大きさは様々なものがあるが 形は全て同じ
- 直角三角形：二つの辺が直角をなす三角形 、つまり 一つの角が直角の三角形
- 長方形および正方形を 一本の対角線で分けると、出来る形が 直角三角形であることを知る
（２年生では図で示してあることが多いかと思います、「対角線」は４年生の学習となります） - 長方形・正方形・直角三角形を観察したり分解したりする活動を行い、実感とともに理解できるようにする
- このような実際に物を操作する活動を通して、辺の長さや直角といった図形を構成する要素に着目して、これらの図形について理解を深める
- 長方形・正方形・直角三角形は、日常生活で多く見付けることができる図形なので、これらの図形を実際に探し出し、身の回りで多く使われていることを実感する
- これらの図形の性質から、また観察や分解などの実際の操作も通して、多く使われている理由を利便性などの観点から考える
- １年生から引き続き、身の回りにある物の中から、形のみに着目してものを捉える経験を重ねる
（色や材質や大きさなど 形以外の要素は無視する） - これらの経験を通して、日常生活の中にある図形や事柄を捉える際にも、まずは全体を見て概要を捉えたら、次に図形を構成する各要素に着目して考えて判断していく、という見方や姿勢を育む
- 敷き詰める操作などを通して、図形が規則的に並ぶことで 広くなったり、美しい模様が出来ることなどを感じ、平面の広がりの基礎となる感覚を作る
- 箱型の平らなところを 「面」、箱型の場合は面と面の間の線分が 「辺」、３辺が交わる１点を 「頂点」(平面と同様で図形の角の先端部分)、ということを知る
（平面図形同様、教科書等では、直線と線分は厳密に区別せずに、「面と面の間の直線が辺」となっていることが多いかと思います） - 長方形や正方形の面で構成される箱形を捉えて、「面」「辺」「頂点」など、平面図形と同様に「図形の構成要素」があることに気付く
- 実際に箱型のものを用いて、頂点・辺・面の個数について調べる
- 頂点・辺・面という構成要素に着目して、実際に六つの正方形や長方形を張り合わせたり、12本のひごを組み合わせたりして、箱型の構成を行ったり、逆にこれを分解したりする
- 箱型のものの 観察・構成・分解を行うことを通して、以下のようなことに気付いたりする；
- 面の形は、正方形のものも長方形のものもあることに気付く
- 面と面の間に辺があり、辺が集まったところに頂点があることに気付く
- 一つの面となる平面図形の辺が、箱型の辺となっていることに気付く
- 隣につなぎ合わさる面と面を平面図形と見た時に、箱型の一辺を、これらの平面図形がそれぞれの一辺として共有していることに気付く
- これらの活動を通して、立体図形は平面図形で構成されていることに気付く
※ご注意事項
【ご注意事項】
※ ご紹介する単元名や項目名は、学習内容の意味的なまとまりをご紹介するために、学習指導要領や子供達の教科書等を参考に、作成者が個人的にまとめたものです。学習指導要領や各教科書および参考書等での、実際の括り方や 用いられている名称とは 異なる場合もありますので ご了承ください。
※ 調査や要約等には 細心の注意を払い、出来る限り正確な内容となるよう努めていますが、あくまでも全て、個人の解釈です。内容を保障するものではありませんので、ご了承ください。
おわりに
以上で、２年生算数【図形】領域の、各項目の詳細説明は終了です。
各学年とも、学ぶ領域は４つずつありますので、項目説明は続きます♪
次回は、「小学校算数２年生の項目詳細【測定】」です。
それでは(^^)/
