小学校 算数【6年生】

算数6年生で円の面積を嫌がる姉ウリコと弟ウリタ

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こんにちわ、訪問ありがとうございます!

 

はじめに

今回は 小学校 算数 6年生に進みます。

※6年生は まだ 「単元と項目 および 詳細説明」に該当する内容が 一記事内に記載されていて、ボリュームが多すぎる状態です。note用PDFの作成に伴い校正・校閲を行い、順次 「①単元と項目」「②詳細説明」とブログの記事も分けていく予定です。

こちらは「小学校 算数 【全体】」の6年生の部分を、詳しく見たもの となります。

全体を見た時は 単元名の列挙で内容を ご紹介しましたが、学年ごとの回では「単元名」と その中の「項目名」を展開していきます。

また、学習指導要領には「用語や記号」というものが 学習内容の範囲や難易度の指標として示されていますので こちらと、学習指導要領や公式解説をもとに まとめた「捉え方・考え方などのポイント」も添えてあります。 

その他に、授業活動の指針的な指示の要約も「学習過程の活動例」として 合わせて載せてあり、こちらは全領域に共通となります。

最後に それぞれの項目名を項目説明文に変えて、各項目の概要説明として、一覧にまとめて ご紹介しています。

それでは、「小学校 算数【6年生】」を見ていきましょう!

 

小学校 算数 – 6年生

6年生の内容領域

6年生で学習する領域は「数と計算」「図形」「変化と関係 (4-6年)」「データの活用」の 4つです。

※「測定 (1-3年)」はもう習いませんので「—」で記してあります。

6年生の内容

それでは、6年生算数を 領域ごとに、どんどん ご紹介していきます!

ご紹介する内容は、各領域について「単元名」「項目名」「用語や記号」「捉え方・考え方などのポイント」となります

その後が 学年を通しての「学習過程の活動例」となります。

※ 紹介内容の それぞれについての詳細は 冒頭部分に記載してあります。「捉え方・考え方などのポイント」と「学習過程の活動例」については、下部にも補足説明があります。

※ ご注意事項も下部にありますので、 ご一読ください。

数と計算

数と計算 : 6年生 – 内容

分数の乗法・除法
  • 分数の乗法・除法について
  • 分数の乗法・除法の計算 – 乗法計算、逆数による除法の乗法化計算、整数や小数の分数計算化
  • 分数の乗法・除法で成り立つ性質 – 整数の場合と同じ
捉え方・考え方などのポイント
  • 数の意味と表現や 計算について成り立つ性質に着目する
  • 計算の仕方を 様々な見方で捉えて 考える
数量の関係を表す式:文字を用いた表記
  • 文字を用いた式
  • 文字に数を当てはめる調査
捉え方・考え方などのポイント
  • 問題となる場面での 数量の関係に着目する
  • 数量の関係を簡潔に かつ一般的に表現する
  • 式の意味を読み取る

 

図形

図形 : 6年生 – 内容

平面図形
  • 縮図や拡大図
  • 対称な図形 – 線対称と点対称
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素 および図形間の関係 に着目する
  • 図形の構成の仕方を考える
  • 図形の性質を見いだす
  • その性質を基に これまでに習った図形を捉え直す
  • 日常生活に生かす
★ 用語や記号
線対称、点対称、対称の軸、対称の中心
平面図形の面積
  • 円の面積(円周率は 3.14 を用いる)
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素などに着目する
  • 基本図形の面積の求め方を見つけだす
  • その求め方を振り返り、簡潔で的確な表現に高めて 公式として導く
立体図形の体積
  • 角柱と円柱の体積
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素に着目する
  • 基本図形の体積の求め方を見つけだす
  • その求め方を振り返り、簡潔で的確な表現に高めて 公式として導く
概形と およその面積・体積
  • 身の回りにある形の概形と およその面積・体積
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素や性質に着目する
  • 筋道を立てて面積の求め方を考える
  • 日常生活に生かす
※ 数学的に「図形」とは、点や面や線や立体、またはそれらが集まったもののことを言います。

 

測定 (1-3年生)

測定 (1-3年生) : 6年生 – 内容

 

変化と関係 (4-6年生)

変化と関係 (4-6年生) : 6年生 – 内容

二つの数量の関係について
伴って変わる場合:比例・反比例
  • 比例の関係 の意味や性質
  • 比例の関係 のグラフ
  • 比例の関係 を用いた問題解決
  • 反比例の関係 とは
  • 反比例の関係 のグラフ
捉え方・考え方などのポイント
  • 伴って変わる二つの数量を見つけだす
  • それらの関係に着目する
  • 目的に応じて 表や式やグラフを用いて それらの関係を表現する
  • 変化や対応の特徴を見つけだす
  • それらを日常生活に生かす
比べる:比
(※ 比とは、二つ以上の数量が どのような倍数同士で存在しているかを比べて「どこかを基準にすることなく俯瞰的に」表したものです。割合と違い、基準を1とする という縛りがないので、一番簡単な整数で表されるように処理されることが一般的です。)
  • 比とは
  • 比の表し方
  • 比を簡単にする
  • 比の性質
  • 比の値
  • 比を用いる – 数量の関係を比で表す・等しい比をつくる
捉え方・考え方などのポイント
  • 日常の事柄における数量の関係に着目する
  • 図や式などを用いて数量の関係の比べ方を考える
  • それを日常生活に生かす
★ 用語や記号
比の値、:
※ 中学で関数に繋がっていく領域です。関数とはざっくりですが「定まった処理内容があって、処理内部のある値を決めると、その処理内容に従って 返る値も決まった数が返ってくる、その関係 」のようなものです。

 

データの活用

データの活用 : 6年生 – 内容

データの収集と分析
  • データ全体の特徴と代表値 – 平均値・中央値・最頻値
  • データの散らばりとドットプロット
  • 度数とは・度数分布とは
  • 度数分布を表す表やグラフ – 度数分布表と柱状グラフ
  • 統計的な問題解決の方法 – 目的に応じたデータ収集や分析および結論の妥当性
捉え方・考え方などのポイント
  • 目的に応じてデータを集めて 分類整理する
  • データの特徴や傾向に着目する
  • 代表値などを用いて 問題の結論について判断する
  • その妥当性を 批判的にも考える
★ 用語や記号
平均値、中央値、最頻値、ドットプロット、階級
起こり得る場合
  • 起こり得る場合の全網羅 – 図や表などの使用
捉え方・考え方などのポイント
  • 事柄の特徴に着目する
  • 順序よく整理する観点を決める
  • 落ちや重なりが ないように調べる方法を考える

 

☆学習過程の活動例

全領域共通 : 6年生 – 学習活動例

  • 日常の事柄を数学的に捉えて 算数の問題を 見いだして解決する、解決過程を振り返る、解決方法や結果を改善する、日常生活などに生かす
  • 算数の学習から 算数の問題を 見いだして解決する、解決過程を振り返る、共通点から全体を捉えなおす・さらに発展させて考える
  • 問題解決の過程や結果を、目的に応じて 図や式などを用いて 数学的に表し、伝え合う

 

※補足説明&ご注意事項

【ご紹介内容の補足説明】

※ 「捉え方・考え方などのポイント」について:算数では 育むべき資質や能力の「3つの柱」の2つ目である「 思考力、判断力、表現力など」を伸ばすために指導することが、各単元ごとに学習指導要領で指示されています(算数の場合です、指示の出され方は教科によって違います)。その内容を、著者が個人的に要約し、ポイント的に添えたものです。

※ 「学習過程の活動例」について:学習指導要領で「数学的活動」という名目で指示されている内容の要約です。こちらは先生など指導者向けといった色の強い指示内容ですが(そもそも指導要領なので指導者向けなのでしょうが…)、つまり授業内容に大きく関わってくることは必須なので、家庭学習にも役立つと思います。

 

【ご注意事項】

※ ご紹介する単元名や項目名は、学習内容の意味的なまとまりをご紹介するために、学習指導要領や子供達の教科書等を参考に、著者が個人的にまとめたものです。学習指導要領や各教科書および参考書等での、実際の括り方や 用いられている名称とは 異なりますのでご了承ください。

※ 調査や要約等には 細心の注意を払い、出来る限り正確な内容となるよう努めていますが、あくまでも全て、個人の解釈です。内容を保障するものではありませんので、ご了承ください。

 

6年生の各項目 概要説明

最後に、上記の それぞれの項目名を 項目説明文に変えて、各項目の概要説明として、領域ごとに 一覧にまとめて ご紹介していきます。(※ 用語や記号も 領域ごとに まとめてあります。)

数と計算 : 6年生 – 各項目 概要説明

分数の乗法・除法
  • 被乗数および被除数 と 乗数および除数 のどちら側についても 分数の場合について 乗法・除法の意味を理解する (小数の乗法・除法の計算の考え方を基にして 乗数や除数が分数の乗法・除法の意味について理解する) :乗法の意味である「 一つ分の大きさ(被乗数) × 幾つ分なのか(乗数) = 幾つ分の際に当たる大きさ(積)」において 被乗数と乗数 のどちらか あるいは両方 が小数になっても この考え方で この式がそのまま使えることを 4-5年生で 理解したが この考え方が分数にも当てはめられることを理解する、除法を乗法の逆として見た際に 被乗数と乗数のどちらを求めるのかで分かれる除法の二つの意味「①一つ分の大きさ(商(もとの被乗数))を求める場合:幾つ分の際に当たる大きさ(被除数(もとの積))÷幾つ分なのか(除数(もとの乗数))」「②幾つ分なのか(商(もとの乗数))を求める場合:幾つ分の際に当たる大きさ(被除数(もとの積))÷ 一つ分の大きさ(除数(もとの被乗数))」で ①②どちらにおいても 被除数と除数のどちらか あるいは両方 が小数になっても この考え方で この式がそのまま使えることを 4-5年生で 理解したが この考え方が分数にも当てはめられることを理解する (※ ①は整数の場合の等分除 ②は整数の場合の包含除 です。) 
  • ある数で割ることと その逆数を掛けることが 同じ状況を表せることを捉えて 除法を 逆数を用いて乗法の計算の形に変換できるようにする(例:3で割ることと 1/3を掛けることは 同じ状況が表せるので ÷3 を ×1/3 に変換できる)、 整数や小数を分数で表すことで これらの乗法・除法を分数の計算にまとめるようにする、これらの方法を用いて 分数の乗法・除法の計算ができるようにする
  • 分数の乗法・除法でも 整数や小数の場合と同じように 交換法則・結合法則・分配法則が成り立つことを理解する
数量の関係を表す式 – 文字を用いた表記
  • 数量を表す言葉や □,△などの代わりに a, x, などの文字を用いて 数量の関係を式に表す
  • それらの文字に数を当てはめて調べる、文字には整数はもちろん 小数や分数も 同じように当てはめることができる ことを理解する

 

図形 : 6年生 – 各項目 概要説明

平面図形
  • 大きさを問題にせず 形が同じであるかどうかの観点から図形を捉えた 縮図や拡大図 についての意味や特徴を 作図を通して理解する (形のみではなく 大きさも同じである場合が合同)
  • 対称性は 一つの図形について 線対称・点対称の二つの観点から考えられることを理解する、線対称・点対称の意味を 観察や構成や作図などを通して理解する
平面図形の面積
  • 円の面積が (半径)×(半径)×(円周率)で求めることができることを理解する、円の面積を計算で求めることができるようにする(円周率は 3.14 を用いる)、公式が半径を一辺とする正方形の面積の3.14 倍を意味していることを 図と関連付けて理解する、式を読み もとの円のどこの長さに着目すると面積を求めることができるのか 振り返って考える (※公式の証明は、小学生のこの段階では 次の方法で確認します ①円を中心を通るケーキカットで何等分かにする ②その円を上半分と下半分に分けて それぞれからの 各扇形を交互にかみ合うように並べて並行四辺形に近い形を作る ③等分をどんどん細かくしていけば 平行四辺形は 底辺は円周の半分の長さ・高さは円の半径 に近づく(つまり長方形に近づく) ④円の面積は その平行四辺形の面積なので これを求めると (底辺)×(高さ)=(円周の半分の長さ)×(半径)={(直径)×(円周率)÷2}×(半径)={(直径)÷2×(円周率)}×(半径)=(半径)×(円周率)×(半径)=(半径)×(半径)×(円周率)となる。) (※円の面積の公式の証明は 一般的には 積分という高校数学レベルの知識を用いて行います。ただし高校レベルでの証明法では欠陥も含んでいるようで、厳密な証明は大学レベルのものとなる 深いもののようです。)
立体図形の体積
  • 一辺が1㎝の立方体を基にして 直方体の体積を (底面積)×(高さ)であると 捉え直す(5年生では(縦)×(横)×(高さ)で求めていた)、基本的な角柱と円柱について 体積が(底面積)×(高さ) で求めることができることを理解する、これらの体積を計算で求めることができるようにする
概形と およその面積・体積
  • 身の回りにあるのは 基本的な図形だけとは限らないことに気付く、その際に 概形を捉えて 測定しやすい形に置き換えたり 分割したりすることで およその面積や体積を測定する (測定値を用いた計算も もとが概形なので 桁数を多く求めてもあまり意味がないことを理解して、適切な桁数の計算ができるようにする。)
★ 用語や記号
線対称、点対称、対称の軸、対称の中心

 

測定 (1-3年生) : 6年生 – 各項目 概要説明

 

変化と関係 (4-6年生) : 6年生 – 各項目 概要説明

二つの数量の関係について
伴って変わる場合:比例・反比例
  • 5年生で知った比例の関係を整理して 次の意味や性質を理解する:①一方が2・3・4…倍 および 1/2・1/3・1/4倍になると それに伴い他方も2・3・4…倍 および 1/2・1/3・1/4倍となることような特徴をもった数量の関係として比例を捉えなおす ②この関係を一般的にして 二つの数量の一方がm倍になれば,それと対応する他方の数量もm倍になるということを理解する ③二つの数量の対応している値の商は 常に一定になることを理解する
  • 比例する二つの数量についてのグラフが「原点を通る直線」になることを 具体的な数量に当てはめて理解する(※この性質は比例の関係を見分けるときなどに用いられる重要な性質です。)
  • 比例の関係を用いた 次のような問題解決の方法を身に付ける:①数量を直接調べることが難しい場合 その数量と比例の関係にあると思われる別の数量を見つけだす(おおむね比例の関係 でもよい) ②二つの数量の比例関係に着目することで 表や式やグラフも用いながら 変化や対応の特徴を見つけだす ③一方の数量がm倍なら 他方もm倍になるなど 比例の変化や対応の特徴を確認して それらの考えを用いて問題を解決する
  • 反比例という関係を知る、比例の場合に対応して 次のような意味となることを知る:一方が2・3・4…倍 および 1/2・1/3・1/4倍になると それに伴い他方は 1/2・1/3・1/4倍 および2・3・4…倍となることような変化の特徴を関係となること ②この関係を一般的にして 二つの数量の一方がm倍になれば それと対応する他方の数量は1/m倍になるということを知る ③二つの数量の対応している値の積は 常に一定になることを知る
  • 反比例のグラフの作図(明らかな点を幾つかとって作成)や参照を通して 比例と反比例のグラフやその特徴などの違いに気付けるようにする
比べる:比
(※ 先に 大人でも混同しやすい 割合と比の違いです -『割合:二つ以上の数量が どのような倍数同士で存在しているかを比べて「どこかに基準を定めて そこを1として」表したものであり、その比べ合う数量のどれかに基準がおかれる場合と、それらの数量を合わせた全体に基準がおかれる場合とがある』『比: 割合を成立させているそれぞれの数量の値を「どこかを基準にすることなく俯瞰的に」表したもので、基準を1とする縛りがないので、一番簡単な整数で表されるように処理されることが一般的』)
  • 二つ以上(小学生は二つ)の数量を比べて割合を表す場合に、どちらか一方を基準量とすることなく表す方法が比である ということを理解する
  • a:b という比の表し方を理解する
  • 1としないといけない基準がないため 比べ合う全ての値が 扱いやすい 一番簡単な整数で表せるようにする ことが多いことを理解する、その処理が出来るようにする
  • 比を構成する それぞれの値の 全てに同じ数をかけたり 全てを同じ数で割ったりしても 出来上がる比は 全て等しい比となる という 比の性質を理解する、背後に比例関係があることを知る
  • a:b の比で b=1とみたときに aがいくつになるかを表す a/bを「比の値」ということを知る、この値が この比の状況で bを基準としたときのaの割合を表していることを理解する、比の値を用いて 等しい比を確かめられることを理解する
  • 比の意味や性質や比の値を用いて 数量の関係を比で表せるようにする、および等しい比をつくれるようにする、そこから知りたい数量の値を求められるようにする
※ 比は 基準=1という縛りのない割合 ともとれ「比は割合の1つの表し方」とも考えられます (「比の値」はもはや割合そのものです) 。逆に、比の構成要素のどこかに基準をおいて そこを1として表し直したもの、即ち 比の (構成要素か全体の) どこかに 基準=1 という縛りをつけたもの、が 割合 ともとれるので「割合は比の1つの表し方」と言った方が 個人的にはしっくりきますが…、一般的な考え方はどうも前者みたいです。でも どちらがどちらの一部でも構わないので、つまりは この二者の違いをしっかり理解して、割合と比を自由に行き来できるようになれることが大事かと思います!
★ 用語や記号
比の値、:
※中学で関数に繋がっていく領域です。関数とはざっくりですが「定まった処理内容があって、処理内部の ある値を決めると その処理内容に従って 返る値も 決まった数が返ってくる その関係 」のようなものです。(例:y=x+1 のような単純なものも、y=x²+5x+7 のように少し複雑さを増しても、あるいはもっと複雑なものでも、xの値が一つに決まればyの値も一つに決まるなら、この時どれも「y」は「xの関数」と言えます。)

 

データの活用 : 6年生 – 各項目 概要説明

データの収集と分析
(※ 今までの学年でも 様々なデータを扱ってきましたが、ここでまずデータの種類を整理したいと思います。データの種類は大きく次の2種類に分かれます。「質的データ」と「量的データ」です。1つ目の「質的データ」は イメージとしては文字データですが、区別のための番号付けや 順位付けも こちらに該当します。その際の数字には 数量の大小としての意味はないため、数えたり測ったり出来ず、足したり引いたりの計算も意味を持ちません。平均値も求める意味がありません。例として 名前・種類・名簿番号・順位… などがあります。(例の後半はやや判別が難しいものもありますね。平均順位は求めることもありますし。こちらは数量的な意味を持つものではなく、強さなどの目安的なものだったということでしょうか!) そして2つ目の「量的データ」は、数字に数量の大小としての意味のあるデータで、数字には単位いくつ分なのかを意味する単位がつきます (順位を表す~位 は そういう意味の単位ではありませんね!)。数量なので 数えたり測ったりして求めることができ、また 足したり引いたりの計算も、もちろん平均値も、数量的な意味を持ちます。こちらの例は 人数・年齢・個数・長さ… などがあります。 )
  • 量的データの全体の特徴や傾向を読み取りたい場合 それらを代表して表す値 として 代表値という値を用いることを知る、代表値として用いられる 平均値・中央値・最頻値 の意味と求め方を理解する (※ 最大値・最小値は 全体の中心的な傾向を表す値 という意味では代表値の一つと見なされていないようですが、統計学的には これらも代表値の一つである、ともされているようです。6年生では代表値としては学びませんが、結局のところ、最大と最小の値をデータから読み取り、必要に応じて考察の一つの因子とする力は必要となります。)
  • ある連続する量的データの 各部分に該当するデータの個数の 全体的な散らばりの様子などを知りたいとき ドットプロット(連続する量的データを横軸(数直線などでも)で表し 横軸の各値に属するデータを一つ一つ点(ドット)で上に積み上げて並べたもの)という方法があることを知る
  • ある連続する量的データの 各部分に該当するデータの個数の 全体的な散らばりの様子などを知りたいとき、まず この量的データを特定の幅ごとに区切って、その各幅に該当するデータ数を見ていくという 一般的な方法があることを知る、量的データを区切った 各区間を 「階級」ということを知る (階級幅は一定という決まりはないが 小学校で扱うものは 端以外は まず一定)、 階級ごとに含まれるデータの個数を「度数」、各階級にどのくらいの度数があるか 即ちデータ全体から見た度数の散らばりの様子を「度数分布」ということを知る
  • 連続する量的データの分布の様子や特徴を捉えたい場合 処理の方法として 度数分布を表す表やグラフを用いることを知る、度数分布表(量的データを区切った各階級に含まれるデータの個数を表にまとめたもの)の特徴を理解して使えるようにする、度数分布を表す柱状グラフ(量的データの階級を横軸に、各階級に属するデータ量を縦軸にとり グラフ化してまとめたもの)の特徴を理解して使えるようにする (※ 柱状グラフはヒストグラムとも呼ばれます。中学生以降はヒストグラムという呼び方の方が より一般的かと思います。) (※ヒストグラムは 見た目が似ている棒グラフと混同せず、両者の違いをきちんと見分けることが大事です。ですが そもそも 似て非なるもの ではありません。「棒なり柱なりの高さで、横軸の各項目に含まれる数量の大小を表す」という意味では、どちらも棒グラフです。子供達も 見た目だけで混同しているのではなく、根本的なところは同じだから 混同しているのだと思います。広義にはヒストグラムは棒グラフの一種です。)
  • 5年生で学んだ 統計的な問題解決の方法 即ち「問題→計画→データ→分析→結論」という五つの段階を経て問題解決する方法を 身の回りの問題に用いて 考えていく、その際に 今までに学習した分析手法の中で(6年で学んだ度数分布表や柱状グラフも含めて) どれを用いて分析するかや 分析に合わせたデータの集め方などを考える、目的に応じて収集するデータや 分析する手法が 異なることを知る、統計的な問題解決の対象は不確実な事柄であり 確定的な結論を得られるものではないことを再確認する、問題解決の過程や結論についても振り返り 得られた結論の妥当性を考える、改善の余地がないかを検討する
起こり得る場合
  • 思いついた順などの 法則性のない列挙では 落ちや重なりが生じる(あるいは生じても気が付かない)可能性が高いことを知る、起こり得る場合を 順序や組み合わせなどに規則性をもたせて 調べられるようにする、それらを整理して 見やすくした上で調べることにより 落ちや重なりを発生させないようにして 確実に全ての場合を明らかにできるようにする、そのために適した図や表の使い方を知る(対戦表や樹形図など)
★ 用語や記号
平均値、中央値、最頻値、ドットプロット、階級

 

 

 

おわりに

以上で、6年生算数、そして小学校算数が終わりました。

積み上げ型教科の算数は、どの学年でも 多くのことを「今までの積み上げの上に また積み上げて」理解してきましたが、6年生まで進むと、そんな積み上げ型の特徴が 良くも悪くも 如実に出てくると思います。

今までの学年での 内容の理解に 大きく抜けがあると「もはや何が分からないのか さっぱり分からない… 」となることも…(><) 。

例えばうちの例ですが、6年生の内容で 多くの子が苦手となる、分数の乗法・除法。

ウリコがこちらを 難しい分からん!と言った時、ここ自体が難しいのか、既に今までのどこかが難しかったから理解が進まないのか?なら どこから説明したらよいのか?迷いました。

分数の乗法・除法は、4-5年生での「小数の乗法・除法の考え方」の拡張で捉えることが一般的ですが、ウリコは まずこちらの理解が怪しい。

特に 小数で割ることの意味を捉えるには、2年生の内容である「掛け算の意味」を 復習する必要がある。

その上で、割り算を そんな掛け算の逆と見て、乗法の逆算としての「除法の意味」も、3年生に戻って 復習。

そして小数から分数に拡張するため、小数と分数の関係ついて、両者の意味と、意味に基づいた関連付けも 復習。

何が分からないから 分からないのか? を追っていくと、過去に過去にと戻り、分かっていないところを もう一度 復習・復習・復習の連続…。

それは 今までの学年でも同じだったハズなのですが、なぜここにきて こんなに大量に露呈したのか…。

それは、どんな考え方も 初めは簡単な数を例にして 理解していくのが当然の姿ですが、逆に 今までは 数が簡単だったので、実は理解していなかったけど、流れで解けてしまっていた、から。

そして 解けてしまっている間は、周りの大人も 本人も、理解していないことに気付けなかったけれど、 扱う数が簡単ではなくなってきたら、誤魔化しが効かなくなって(もちろん意図的に誤魔化していたのではありません)、過去の理解の穴が次々と露呈…。

子供の「ここなら分かってるよ、ほら丸ばっかだもん!」を鵜呑みにせず、もっとその都度しっかり見てあげるべきでした…(-o-)

このように 我が家は積み上げ型の恐怖を痛感しましたが、これは 一般的にも言えると思います。

そして、難易度の壁は5年生と言われることも多いですが、6年生で習うことも 十分に難しいと思います (「度数分布とヒストグラム」とか 親である自分たちは 間違いなく小学校ではやっていませんし…)

5年の壁に含まれる「割合」が分からなければ、6年で「割合と比の違い」と言われたってサッパリですし、1枚目の壁に引っかかれば2枚目の壁は見えないだけでしょう…

もはや算数と数学の違いが私には分かりません、高学年は数学を学んでいるのではないでしょうか(?_?)

子供が分からないとつまづいていたら、子供の力だけで、小学生の理解力だけで分かるようになるのは厳しい、と感じました。

もちろん これは全学年を通してですね、その都度 適切なサポートが出来るよう 親も努力を続けます。

高学年にもなると、子供が「分からん!」と言っていることが「親も解けるけど本質は分からんのだが…」という事だったりもしますので、本当に、親も勉強ですね(^^;) (「小数と分数は何が違うのか分からんもん」など、自分も学び直さないと説明できませんでした…)

次の記事では、今までの記事内容を校正して 学年ごとに見やすく かつ 印刷も出来るようにようにまとめなおして作成した PDFファイルのサンプル をお送りします。 

PDFファイルは noteでの公開予定で、有料販売メインですが、一部は無料公開します。

算数は「領域説明や全体の流れ」および「1年生」を無料公開、「2年生」以降は有料販売を予定しています。

(※ noteは24年11月に開設しましたが、まだご挨拶のみです。PDFファイル公開は25年1月初旬より開始していきます。よろしくお願いします。m(_ _)m )

では 次回は「≪サンプル≫ 印刷用PDF:小学校 算数」を お届けします。(全学年分をまとめて校正・校閲してからのPDF作成になるので しばらく時間がかかります、すみません。m(_ _)m)

 

それでは(^^)/