小学校 算数【6年生】– ①単元と項目

算数6年生で円の面積を嫌がる姉ウリコと弟ウリタ

当ブログには広告が含まれています

こんにちわ、訪問ありがとうございます!

 

はじめに

小学校 算数の内容、6年生をきちんと見ていきます!

以前の記事「小学校 算数【全体】– 内容領域と単元」の6年生の単元部分を、詳しく見たものとなり、今回と次回の二回に渡って お送りします。

一回目となる今回は、前回の全体紹介の中で 各学年・各内容領域ごとに 単元名の列挙でご紹介した学習内容を、「単元名」だけではなく その中の「項目名」を展開して ご紹介します。

また、「捉え方・考え方などのポイント」と「用語や記号」も学習指導要領からまとめて添えてあります。

その他に、授業活動の指針的な指示の要約も「学習過程の活動例」として 合わせて載せてあり、こちらは全領域に共通となります。

※「捉え方・考え方などのポイント」「用語や記号」「学習過程の活動例」の詳細は下記の【ご紹介内容の補足説明】をご参照ください。

それでは、「小学校 算数【6年生】- ①単元と項目」を見ていきましょう!

 

小学校 算数 – 6年生の内容領域

6年生で学習する領域は「数と計算」「図形」「変化と関係 (4-6年)」「データの活用」の 4つです。

※「測定 (1-3年)」はもう習いませんので「—」で記してあります。

 

小学校 算数 – 6年生の単元と項目

以下より 単元と項目を 領域ごとに、どんどん ご紹介していきます!

まずは 各領域について「単元名」「項目名」「用語や記号」「捉え方・考え方などのポイント」が記載してあります。

最後が 学年を通しての「学習過程の活動例」となります。

※ 紹介内容の それぞれについての詳細は 冒頭部分に記載してあります。「捉え方・考え方などのポイント」と「学習過程の活動例」については、下部にも補足説明があります。

※ ご注意事項も下部にございますので、 ご一読ください。

数と計算

数と計算 : 6年生 – 内容

分数の乗法・除法
  • 分数の乗法・除法について
  • 分数の乗法・除法の計算 – 乗法計算、逆数による除法の乗法化計算、整数や小数の分数化計算
  • 分数の乗法・除法で成り立つ性質 – 整数の場合と同じ
捉え方・考え方などのポイント
  • 文字を用いた式
  • 文字の適切な使用や処理
  • 文字に数を当てはめる調査
数量の関係を表す式 – 文字を用いた表記
  • 文字を用いた式
  • 文字に数を当てはめる調査
捉え方・考え方などのポイント
  • 問題となる場面での 数量の関係に着目する
  • 数量の関係を簡潔に かつ一般的に表現する
  • 式の意味を読み取る

 

図形

図形 : 6年生 – 内容

平面図形
  • 縮図や拡大図
  • 対称な図形 – 線対称と点対称
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素 および図形間の関係 に着目する
  • 図形の構成の仕方を考える
  • 図形の性質を見いだす
  • その性質を基に これまでに習った図形を捉え直す
  • 日常生活に生かす
★ 用語や記号
線対称、点対称、対称の軸、対称の中心
平面図形の面積
  • 円の面積(円周率は 3.14 を用いる)
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素などに着目する
  • 基本図形の面積の求め方を見つけだす
  • その求め方を振り返り、簡潔で的確な表現に高めて 公式として導く
立体図形の体積
  • 角柱と円柱の体積
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素に着目する
  • 基本図形の体積の求め方を見つけだす
  • その求め方を振り返り、簡潔で的確な表現に高めて 公式として導く
概形と およその面積・体積
  • 身の回りにある形の概形と およその面積・体積
捉え方・考え方などのポイント
  • 図形を構成する要素や性質に着目する
  • 筋道を立てて面積の求め方を考える
  • 日常生活に生かす
※ 数学的に「図形」とは、点や面や線や立体、またはそれらが集まったもののことを言います。

 

測定 (1-3年生)

測定 (1-3年生) : 6年生 – 内容

 

変化と関係 (4-6年生)

変化と関係 (4-6年生) : 6年生 – 内容

二つの数量の関係について
伴って変わる場合:比例の関係・反比例の関係
  • 比例の関係 の意味や性質
  • 比例の関係 のグラフ
  • 比例の関係 を用いた問題解決
  • 反比例の関係 とは
  • 反比例の関係 のグラフ
捉え方・考え方などのポイント
  • 伴って変わる二つの数量を見つけだす
  • それらの関係に着目する
  • 目的に応じて 表や式やグラフを用いて それらの関係を表現する
  • 変化や対応の特徴を見つけだす
  • それらを日常生活に生かす
比べる:比
(※「割合」は 算数用語としての意味と 日常語としての意味が サラッと混在しています。もちろんどちらも基本イメージは同じですが、日常語として そのイメージに含む意味を幅広くカバーしている傍らで、算数用語として その中からピンポイントに的を絞った意味を表す用語として働いており、概ね次の3通りの使われ方です:①算数用語「割合」… Aを何倍するとBになるかの 何倍という数。この時 AとBは同種。 ②算数用語「異種の2量の割合」… もとの数をA倍するとBになる時の、もとの数。この時 AとBは異種。(※この語中の「割合」は①と同意ではなく、「異種の2量の割合」のまとまりで一語であり、①とは別物 と捉えた方が掴みやすいです。) ③日常用語「割合」…比べた結果の関係、つまり 比のこと。この意味の名詞として、および「比べたら~」のような副詞として‍も使われると思います。)
(※6年生で「比」の定義の際に 「割合」という言葉がでてくることがありますが、4・5年生で学んだ①の「割合」の意味として理解しようとすると、混乱します。ここで「割合」という用語が出てきたら、そちらは③の 日常用語の意味としての「割合」が混ざってきているかと思います。)
(※そして算数用語としての「割合」は 比べた結果を表す「数」であり、「比」は それを表す「関係」のようですが、どうやら厳密に区別されて用いられてはいないようです。)
(※ 以上より 改めて 算数で学ぶ「割合」と「比」の違いです -『割合:二つ以上の数量が どのような倍数同士で存在しているかを比べて「どこかに基準を定めて そこを1として」表した「数」であり、その比べ合う数量のどれかに基準がおかれる場合と、それらの数量を合わせた全体に基準がおかれる場合とがあります』『比: 割合を成立させているそれぞれの数量の値を「どこかを基準にすることなく俯瞰的に」表した「関係」であり、基準を1とする縛りがないので、一番簡単な整数で表されるように処理されることが一般的です』)
  • 比とは
  • 比の表し方
  • 比を簡単にする
  • 比の性質
  • 比の値
  • 比を用いる – 数量の関係を比で表す・等しい比をつくる
捉え方・考え方などのポイント
  • 日常の事柄における数量の関係に着目する
  • 図や式などを用いて数量の関係の比べ方を考える
  • それを日常生活に生かす
★ 用語や記号
比の値、:
※ 中学で関数に繋がっていく領域です。関数とはざっくりですが「定まった処理内容があって、処理内部の ある値を決めると その処理内容に従って 返る値も 決まった数が返ってくる その関係 」のようなものです。

 

データの活用

データの活用 : 6年生 – 内容

データの収集と分析 および問題解決
  • データ全体の特徴と代表値 – 平均値・中央値・最頻値
  • データの散らばりとドットプロット
  • 度数とは・度数分布とは
  • 度数分布を表す表やグラフ – 度数分布表と柱状グラフ(ヒストグラム)
  • 統計的な問題解決の方法 – 目的に応じたデータ収集や分析、結論の妥当性
捉え方・考え方などのポイント
  • 目的に応じてデータを集めて 分類整理する
  • データの特徴や傾向に着目する
  • 代表値などを用いて 問題の結論について判断する
  • その妥当性を 批判的にも考える
★ 用語や記号
平均値、中央値、最頻値、ドットプロット、階級
起こり得る場合
  • 起こり得る場合の全網羅 – 図や表などの使用
捉え方・考え方などのポイント
  • 事柄の特徴に着目する
  • 順序よく整理する観点を決める
  • 落ちや重なりが ないように調べる方法を考える

 

☆学習過程の活動例

全領域共通 : 6年生 – 学習活動例

  • 日常の事柄を数学的に捉えて 算数の問題を見つけ出して解決する、解決過程を振り返る、解決方法や結果を改善する、日常生活などに生かす
  • 算数の学習から 算数の問題を見つけ出して解決する、解決過程を振り返る、複数の問題の共通点から全体を捉えなおしたり、さらに発展させて考えたりする
  • 問題解決の過程や結果を、目的に応じて 図や式などを用いて数学的に表し、伝え合う

 

※補足説明&ご注意事項

【ご紹介内容の補足説明】

※ 「捉え方・考え方などのポイント」について:算数では 育むべき資質や能力の「3つの柱」の2つ目である「 思考力、判断力、表現力など」を伸ばすために指導することが、各単元ごとに学習指導要領で指示されています(算数の場合です、指示の出され方は教科によって違います)。その内容を、作成者が個人的に要約し、ポイント的に添えたものです。

※ 「用語や記号」について:学習内容の範囲や難易度の指標として 学習指導要領で示されているものです。

※ 「学習過程の活動例」について:学習指導要領で「数学的活動」という名目で指示されている内容の要約です。こちらは先生など指導者向けといった色の強い指示内容ですが(そもそも指導要領なので指導者向けなのでしょうが…)、つまり授業内容に大きく関わってくることは必須なので、家庭学習にも役立つと思います。

 

【ご注意事項】

※ ご紹介する単元名や項目名は、学習内容の意味的なまとまりをご紹介するために、学習指導要領や子供達の教科書等を参考に、作成者が個人的にまとめたものです。学習指導要領や各教科書および参考書等での、実際の括り方や 用いられている名称とは 異なる場合もありますので ご了承ください。

※ 調査や要約等には 細心の注意を払い、出来る限り正確な内容となるよう努めていますが、あくまでも全て、個人の解釈です。内容を保障するものではありませんので、ご了承ください。

 

おわりに

以上で、6年生算数の単元と項目 は終了です。

ついに6年生まで来ました、小学校の集大成です。

小学校算数の壁は3年生・4年生も言われることがあり、一般的には5年生と言われることが一番多いですが、ではそこを乗り越えた この6年生は ラクなのか?というと そういうワケではありません。

集大成なので、今までの壁に引っ掛かってしまっていると、6年生は もはや最初から全然分からず、壁なのかどうか そもそも判断できない… ということになってしまう可能性もあるでしょう。

でもそんな時は、以前の学年を復習すればいいのです!

我が家も復習・復習・復習の連続… でしたが、その辺りのことは 次回の「おわりに」でご紹介します!

ところで6年生は、集大成だから 以前の復習の時間も必要だからなのか? それか もう難易度が 算数か数学か よく分からないレベルまで上がったからなのか? 新しく学ぶことの量だけは 今までの学年よりもウンと減ったので、そこだけはラクです。

では 次回は「小学校 算数【6年生】- ②詳細説明」をお届けします。

 

それでは(^^)/