小学校算数３年生の項目詳細【図形】

こんにちわ、訪問ありがとうございます！

はじめに
【図形】領域について
３年生の単元一覧
各単元の項目詳細
- 図形について
- ※ご注意事項
おわりに

はじめに

以前の記事「小学校算数３年生の単元と項目」で内容一覧を、具体的には『内容領域ごとの「単元名」「項目名」』をご紹介しました。

小学校算数３年生の単元と項目

算数３年生の各領域ごとに、「単元名」「項目名」「捉え方・考え方などのポイント」「用語や記号」を紹介しています。

それだけでも十分かもしれませんが、学習指導要領公式解説には、なるほど！と思う詳しい内容が沢山載っています。

家庭学習をサポートする上で、知っていて損はないと思います。よって、公式解説を基にまとめた「項目の詳細説明」を、上記でご紹介した「項目名」に沿って一覧にしてご紹介しています。

一度にご紹介するとボリュームが多くなりすぎますので、領域ごとに記事を分けています。それでは今回は詳細２領域目、「小学校算数３年生の項目詳細【図形】」です、見ていきましょう！

PDFとnoteのご案内

〇内容一覧である上記の記事を、見やすく印刷しやすいようA4にまとめた「小学校算数３年生の単元と項目 PDF」を noteで公開予定です！(有料公開です)

→ PDFは現在準備中です、完成次第こちらでサンプルとともにご案内します、よろしくお願いします m(_ _)m

【図形】領域について

【図形】領域では、算数や数学の基本となる「数・量・図形」のうち、「図形」について学びます。

※ 数学的に「図形」とは、点や線や面や立体、またはそれらが集まったもののことを言います。

３年生の単元一覧

３年生で学習する【図形】領域の単元は、以下になります；

【図形】 – 単元一覧：３年生

「図形について」
　（タイトルでジャンプ）

※ 括り方や単元名は当ブログの場合です、学習指導要領や教科書等とは異なることもあります。

各単元の項目詳細

以下より、算数３年生の【図形】領域中の単元「図形について」の各項目について、詳細をどんどんご紹介していきます！

単元中の「項目名」「項目詳細」が記載してあります

※ ご注意事項も下部にございますので、ご一読ください。

図形について

図形について – 項目詳細：３年生【図形】

● 二等辺三角形・正三角形および直角二等辺三角形

二つの辺の長さが等しい三角形を「二等辺三角形」、三つの辺の長さが等しい三角形を「正三角形」ということを知り、理解する
一つの角が直角である二等辺三角形は「直角二等辺三角形」であるということも知る

● 二等辺三角形・正三角形の作図や作成および観察など

二等辺三角形や正三角形を、定規や後述のコンパスを用いて作図したり、竹ひごや折り紙などを用いて実際に作成したりする
作図や作成の際は、図形の約束に基づいて、論理的に作成していこうとする；

二辺の長さが等しいことを基に、二等辺三角形を作る
三辺の長さが等しいことを基に、正三角形を作る

作図や作成、および観察を通して、二等辺三角形や正三角形の他の性質にも気付き、実感して、理解を深める
（例：二等辺三角形を作る際に、二つの角の大きさが等しいという性質にも気付く、など）

● 二等辺三角形と正三角形の関係

作図や作成、観察を繰り返す中で、二等辺三角形と正三角形の、お互いの関係に徐々に着目していく
二等辺三角形の底辺と、他の二辺を同じ長さにすると、正三角形になること、などに気付いていく

● 図形の美しさ … 二等辺三角形や正三角形がつくる平面の広がり（敷き詰める操作などより）

合同な二等辺三角形や正三角形を敷き詰める操作を通して、これらの図形で平面が敷き詰められることを理解する
敷き詰めてできた模様を観察し、模様の中にある、三角形が合わさった四角形などの、「他の図形」を見つけられるようにする
模様の観察を通して、平面図形の広がりや、図形の美しさも確認しながら、図形についての見方や感覚を豊かにしていく

● 角とは

一つの頂点から出る２本の辺が作る形を「角」ということを知る

● 角の大きさの比較

角の大きさとは、２本の辺の開き具合の量であることを理解する
２年生までの【測定】領域で培った「量を比べる」という考え方を、角にも適用させて、角の大きさを比べることが出来るようにする
実際に紙などで二等辺三角形や正三角形を作成して、二つの角を重ねて、大きさが違ったり等しかったりする場合を確かめる（直接比較）
（※３年生は「角を比べる」ところまでです。「量を測定する」という感覚を角に適用させ、角度の単位「度（°）」を用いて「角度の測定」を行うのは、４年生です）

● 基本的な図形と角

二等辺三角形や正三角形、および今までに習った三角形や四角形などの、基本的な図形と関連させて、「角」についての理解を深める

※ 三角形の作図や角の比較の際には、下記の工程などを通して、６年生で学習する「対称性」の土台となる感覚も育んでいきます；

① 二等辺三角形や正三角形の、折り紙を使用した作成や、方眼紙を用いた作図を行う
② そして、折り紙で作成した三角形を角がぴったり折り重なるように折ったり、方眼紙で作図した三角形の底辺を垂直に通るマスの縦線に注目したりすると、中心となる線（底辺の垂直二等分線）で左右対称となることに気付く
③ 「中心線で対応する角」の大きさが同じである、ということにも着目する

　（※ 余談ですが垂直二等分線は中学１年生の学習となります）

● 円とは

「円」という図形を知る
「円」は「円周上のどの点も、中心から等しい距離である図形」であることが分かるようにする

● 円の中心・半径・直径

円の真ん中の点である「中心」を理解する
中心から円周まで引いた直線が「半径」、中心を通り円周から円周まで引いた直線が「直径」、という定義を知る

● 円の作図および観察など

円を、コンパスを用いて作図したり、紙で作った円を折って円の中心を見付けたり、コマ作りをしたりするなどの活動を行ったりする
コンパスでの作図の際は、コンパスという道具により、「円周上のどの点も中心から等しい距離である」という、円という図形の約束に基づいて作図されていることを理解する
作図や観察などの活動を通して、「円」の性質への理解と実感を深める
（例：作図などを通して、半径や直径は無数にあることに気付く、など）

● コンパスの使用について

コンパスを用いて、円の作図や円による模様作りなどを行い、コンパスの操作に慣れる
コンパスは円を描くだけではなく、等しい長さを測りとることなどが出来る道具でもある、ということも知る
コンパスを用いれば、長さを比べたり、円の性質と関連させて先の二等辺三角形や正三角形などの作図も出来る、ということを知り、そのような場でコンパスの適切な使用が出来るようにする

● 図形の美しさ … 円を用いた模様

円を用いた模様を描く、などの活動を通して、円という図形のもつ美しさにも気付き、関心をもつ
図形の美しさを再確認することを通して、図形についての見方や感覚を豊かにする

● 球とは

「まるい形」でも、「円」とは違う、立体図形である「球」という図形を知る
平面図形である「円」と異なり、「球」は、どこから見ても円であることを知る

● 球の中心・半径・直径

「球」を半分に切った時の、「最大の切り口になる円」の中心・半径・直径が、その「球」の中心・半径・直径であることを知る
球の直径の大きさは、ボールを直方体などの立体で挟む、などの方法で調べられることを知る

● 球の観察など

球体模型の観察などを通して、次のような「球」の性質を理解する；

「球」を平面で切ると、切り口はどこも「円」になる』こと
「球」をちょうど半分に切った場合の切り口が、「最大の円」になること

など

ボールなどの球体のものを観察したり、実際に触れたりして、「球」への理解と実感を深める

● 円や球およびそれ以外の丸いものの区別

おはじきのような形とボールのような形の観察などを通して、平面の「円い形」と立体の「丸い形」とを、分けて考えていけるようにする
身の回りにある楕円と円や卵形と球のものを観察するなどを通して、円いものにも、三角形や四角形のように、きれいな形とそうでない形があることに気付く
中心からの距離は一定か、など区別するための着目点を決めて、楕円形や卵形のものなどのように歪みのある形と、そうでない「まんまる」とを分けていき、「円」や「球」を区別できるようにする

● 身の回りのものの形と図形